父のお墓参りに、極寒の塩尻・松本
2013-2/9
父のお墓参りに、極寒の塩尻・松本3年前に他界した父のお墓参りを、命日ではなく誕生日に行く事にした。
父の誕生日は1月29日であったが、若干の遅れは許していただこう。新宿発8時ちょうどのあずさに乗って、寒い長野へ帰省するカバとヨメさん。
所要時間は2時間45分ほどなので、朝メシ食ってひと寝入りすれば着くぐらいだ。今日実家には兄がいると言うので、塩尻駅まで迎えに来てもらった。
甥っ子は高三、受験生なので私らの酔狂には構っているヒマなど無いのだろう。
会うのは2年振りだが素直で純朴な少年に育ち、今更のお年玉を渡したら喜んでもらえたようだ。仏壇に線香をあげた後に墓地へ向かい、各墓石に線香を手向けて来た。
「父ちゃん、元気でやってるから心配いらないよ」実家の周りはかなり(ムダに?)広く畑もそこそこあるが、残念ながら維持できていなかった。
土地を離れたモンが偉そうな事を言ってはいかんな。。。
可愛い姪っ子が7-11でバイトしているとの事で、何の前触れなく店を訪れ、「叔父が会いに来たとお伝え出来ますか?」と。
花の女子高生だが、残念ながら色気より食い気真っ盛り。
お年玉を渡して、「またな、元気で」
「自分の息子たちにはお年玉はあげないのか?」って?会いに来ないし、その母親が会わす事を躊躇っているので。
お年玉を振り込む?ンなバカらしい。。。
兄に松本の叔母の家まで乗せてもらい、そこで煮豆・ニシンの煮つけ・野沢菜…私が絶対口にしない物を御馳走になった。
嫌いな物・苦手な物ばかりではなく、ヨード卵の半玉や肉じゃが・すき焼き・ゆず入りのたくあんとビールもしっかり御馳走になった。
父が亡くなった後も、甥である兄や私を心配してくれる良き叔母である。
いつまでも元気でいて欲しいと願う。私と叔母と愚痴(もちろん今のヨメさんには非の打ちどころは無い)をこぼし合い、とりあえず腹に一物抱えた分は吐き出し気は楽になった。
DUCATI SPORT 1000従兄弟:ケンイチのバイク。
今年47になるが、女よりバイクと車とカメラにハマり…。
その後叔母の運転(ワゴンRスティングレー!)で松本駅まで乗せて来てもらった。駅前はマイナス2度?
完全防備で来ても、寒い事には変わりない。
焼き鳥の鳥心さん私の高校のずーっと先輩で、営業の師匠:塩原さんのお店である。
25年ほど前に週3回通った店で、手土産持って挨拶に伺ったら相も変わらず元気な顔と声で迎えてもらって嬉しかった。
「開店は17:30だから、もちょっと後で来て」と言われて、18時にお邪魔したら既に満席で入る事が出来なかった。
塩原さんは予約は取らない主義なので、今目の前にいるお客さんが一番、後輩でも知り合いでも平気で蔑ろ(ないがしろ)にされる。
そうやって割り切れる男はカッコいいと思うが、私は情に流されやすいので決してマネ出来ない。
焼肉屋の小波さん学生時代にバイトしていたお店で、ここの娘さんは調理師専門学校の元同級生。
安くてうまいジンギスカン(ラムではなくマトン)がウリで、夏は登山客で溢れ返っていた。
親父さんもお袋さんも元気で良かった…が、和民・情熱ホルモン・庄屋などのチェーン店が駅前を覆い、昔ながらの地元の店がほとんど無くなってしまった。
今夜の宿泊は東横インで7,980円、朝食付で非常にリーズナブルである。
知り合いのホテル・元勤務先・知人のやってる温泉もあるが、いくら安くしてもらってもここまで安くならないし、気を使いたくない・使って欲しくない。チェックインした後にモタモタしていたワケではないが、この後鳥心さんへ行ったら入れなかったワケだ。
「夕飯、どうする?」
「お腹はそんなに空いてないよ、いいじゃんお城でも見に行こうよ。夕飯はゆっくり捜せばいいよ」
キャバ蔵 松本信金キャ場クラじゃないけど、信用金庫が夜間にこんなネオンだったらFU-族の店に間違えられるんじゃ?
国宝松本城天守ヨメさんと3度目の松本城。
ここへデートで来ると必ず別れると言う都市伝説が昔からあるが、それは私らには全然関係ないようだ。
この時間では既に天守閣に入る事は出来ないので、明日また出直す事にした。
天婦羅 浜新さん「昔さ~、ここは第一勧業銀行(現在はホテルと結婚式場)で、ここを曲がったトコにウマい天婦羅屋さんがあって…え!」
私は言葉を失い、その看板に向かって歩き出した。
浜新さんは店主が10年以上前に亡くなったと聞き閉店していると思ったので、正に夢でも見てるんじゃないか?と錯覚を起こした。
今から約27年前にバブリーな彼女に連れて来てもらった浜新さん、転職先で経理のおばちゃんのお薦めのお店が浜新さん、後で高校の同級生の実家である事がわかった浜新さん。
入店したら全然変わっていない女将さんが出迎えてくれて嬉しかった。
新しい大将は息子さんが務めているらしい。
なるほど、話し方や風貌も先代にそっくりだ。
「おまかせで」
49年間生きてて、この言葉を初めて発した。
突き出しに牡蠣の煮付、独活・蕗の薹・きす・椎茸・蓮根・海老・烏賊・朝鮮人参・こごみ・穴子…うまかった、ほとんどの食材は私の嫌いな物ばかりなので、一人だったら絶対にお金なんか払わないか好きな物ばかり食って帰る所だ。
大将と松本の昔話に花を咲かせ、心の隙間が埋まったばかりか感動が込み上げた。
「もう(夜の)松本に来る事は無いな」と感じていたが、大将のお蔭で「また来よう」と。
うら街(市内屈指の飲み屋街)で2軒目に行きたい店があったが、電話が使われていなかったり店主が職を変えてしまったので行く必要が無くなった。
7-11でお酒とツマミを買って、部屋でヨメさんとゆっくり飲んで夜を楽しもう。
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