札幌オリンピックミュージアム 11/25

TERRA30

2023年05月01日 17:00


札幌オリンピックミュージアム

この際だからグチっておこう
これは高二のスキー合宿ん時の話だ

3泊4日の合宿最終日だが、私はあと2週間ここでバイトがある
合宿のみの連中は今日が最後の夜、男も女も騒ぎ疲れて雑魚寝してる

私とM子は寝るところが無いのでトランプでスピードをやっていた
そこにはM子の元彼B部のB男も寝てたが構わず夜通しでゲームが続く

もう3時か…そろそろ飽きてきたから駅まで散歩すっか?
M子は「うん、いいよ」と

M子のことは中学ん時から知っているが、違うクラスなのでほとんど話したことがなかった
二人でジャケットを羽織り静かに旅館を抜け出した

駅までは徒歩10分程度だが雪が積もっているので15分掛かった
たまに転びそうになるM子の手を握り、
気をつけろしっかり握ってろ

ホームの待合室は暖かかった
取り留めない中学の思い出話をするが、いかんせんクラスも部活も違うので話がかみ合わない

そろそろ戻るか、俺は炊飯当番だから何とか場所作って寝るんだぞ
「わかった、ありがとう」

旅館に戻ってM子を部屋に送り届け背中を軽く押した、
ほしゃなー、おやすみ
「うん、おやすみ、頑張ってね」

私は厨房に入り朝飯の用意を始めた
さすがに寝てないと応えるな (@@;)

配膳が終わって軽く食って2時間ほど横になることが出来た
さ~て滑りに行くか!

最終日なのでゼッケンさえ付けてりゃ好き勝手に滑っていいことになってる
この合宿でカップルになったヤツらはイチャイチャしてやがる

別に羨ましくなんかねぇ、オメェらの彼女なんか雪山だから可愛く見えるだけだぞ笑
中学ん時に誰にも相手にされなかったブ〇がチヤホヤされて大笑いだぜ!

今は自分を磨くことしか考えられん
私はひたすら滑りまくった

その日の夕方、合宿連中のバスを見送った
残ったのは旅館の身内と私を含めたバイトが4名

今夜はお客がいないので夕飯は豪華だった
「みなさん、お疲れ様でした!」

ビールや白馬錦を奨められたが丁重にお断りした
まだこの頃は酒もタバコもやらないマジメな高校生だったもんでね

旅館の娘さんに
「今朝さ~カワイイ子と何してたん?見ちゃったよ~」

え!あ~M子ですか、あいつは同じ中学だったんですよ。高校は同じですけど話すことがなくて
朝までトランプやってて飽きたんで駅まで散歩して帰ってきました

「へ~それだけ?ウソでしょ?」
ええ、それだけです

2週間後学校に戻ってきた私にV部のH男がやってきた
「おいカバ、合宿ん時にM子といい感じだったじゃん。お前ら付き合っちゃったら?」

は?俺はM子のことは何とも思ってねぇが
「M子はまんざらでもねぇみたいだぞ、B男も新しい彼氏がカバなら諦めが付くって言ってたしな」

俺を煽んな!今インターハイのレギュラーになれるかどうかの瀬戸際なんだよ
「いいからこーゆーことは男からイクもんだぞ、M子は待ってっぞ」

めんどくせぇな
その日の放課後、2組の廊下の前でセッティングされちまった

で、行ったらM子の後ろにB男までいるじゃねーか、なんだこりゃ
B男は「カバ、M子のことよろしく頼む」と言って消えていった、なんだそりゃ

M子、俺と付き合ってくれ(あ~あ、言わされちまった)
「うん、いいよ」

このことは一日で全校に知れ渡り、密かに私を想ってた女子は…
ウソではなく私は高校の時はかなりモテた

さて高校生がお付き合いを契りましたが何をするのでしょうか?
映画?そんなのはクラスの女子と何度か行ってる

放課後商店街の団子屋や定食屋でなんか食べる?それも女子Vの後輩とかと行ってる
なんかプレゼントする?スキーとロードバイクに金が掛かる

とりあえずお互い部活が現役中なので遊びになんか行けない
たまに校内で話す程度で一緒に帰ることもない

そんなこんなで7月に入って、私の人生を大きく変える大事件が起こる
母親が不慮の事故で亡くなった、家の中はガタガタになった

もうインターハイどころではない
心身ともに疲弊した

母親の葬儀が終わって学校へ行き、M子にその報告をした
「なんてこと!」ただ一言そう言ったが全く感情がこもっていない

あ、この女はその程度の女なんだ、金輪際こんな女と話したくない
二度とM子と接触しなかった、彼女からも無かった

心の傷が癒えた頃、女子V部の1年に可愛い子を見つけた
何度か話したことがある程度だが、あどけなさがあってちょっと大人っぽいA子

A子を部室裏へ呼び出して、
良かったら俺と付き合ってくれないか?

「え!ホントですか…ビックリです、でも少し待ってもらえますか?」
いいよ、待ってる

翌日移動のため同じクラスのS男と廊下を歩いていたらA子が走ってきて
「お話お受けします、よろしくお願いします!」とお辞儀をして走って消えた

「カバ、すげ~じゃん!あの子可愛いよな~」
私はOBになったので自由だが、A子は1年でもレギュラー取れそうなので余り連れ回すことは出来ない

まずは2人でお茶を飲みに行った
去年まで中学生だったからな、まだ子供だよ

遠征が無い時に映画見に行く?
「ハイ!連れってって下さい」

電話ではよく話したが、校内では棟が違うのでなかなか会うことはなかった
だが、ハッピーな日々は長くは続かなかった

女子V部でM子と同じクラスの女が、A子に「カバは二股掛けている」と話した
直後A子は私を無視し、私の後輩のSM男と付き合うことになった、え?

待て待て、私はM子とは終わってるぞ、自然消滅ってこのことだろ!
真実を明かすためにM子とコンタクト?あんなクソ女と話なんかしたくねぇ!

それがダメだったんだろうな、キチンと〝別れよう〟って言わなかったから
って、もしそう言ったら「え!私たち付き合ってるんだっけ?」って言われたらイヤだったしな

それを言ったらA子だって正式(?)に別れてねーけどな
ま、いいさ俺だけラッキーピエロで

その後高校卒業まで〝女たらし〟のレッテルを貼られることになっちまったがな
が、クラスの女子は気軽にお弁当作ってくれたり映画に付き合ってくれた

A子はと言うとSM男に散々〇りまくられボロボロになって捨てられたそうだ
ヤツは私以上にモテてかなり女癖が悪いが、何故かその噂は広まらなかった

やっぱさ、好きでもない相手とムリして付き合うもんじゃないね
ムリしてでも好きな女に告白すべきだわ
で、この結末か… ( ノД`)












to be continue…

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