2010年07月19日
屋久島トレッキング2日目、忠告を無視して挫折…
2010-7/19
屋久島トレッキング2日目、忠告を無視して挫折…
4:51 白谷雲水峡登山口

土砂降りの中4時にタクシーへ乗り込み、白谷雲水峡登山口まで乗せていただいた
運転手さん曰く、「こんな天候で行くのなら、かなり気を付けないといけませんよ。1人?初めて?だったらもう少しで明るくなるまで待った方がいいよ、雨も和らぐかもしれないし」と
だがしかし、浮足立っていた私にはそんな忠告は耳に入らなかった
途中の道路に、普通にヤクジカが立っているのには驚いた
4:52 準備はOK

まだ時間が早いせいか天候が悪いせいか、他のハイカーの姿は見られない

MAGLITEを持っていたが、使うならBlack Diamondのヘッドライトの方が便利だった
でも5時半ごろには明るくなるので、使用時間は短いのだが

撮ったのは感動的な風景のハズなのだが、カメラのレンズが雨に当たって画像が非常に悪い
5:56 奉行杉

つまずき
降り続く雨で地図を見るのが面倒だったので、誤って遠回りの原生林コースに入り込んでしまった

しかし余裕を持ってのスタートだったので、こんな想定内の些細なミスでトーンダウンしていても意味は無い、前向きに考えサクサク進もう!
6:25 二代くぐり杉

泣きそうな顔ではない、ホントに泣いているのである

つまずき
余りの土砂降りに気分が滅入ってしまった
あらゆるガイドブックに、「1ヶ月に35日雨が降る」とあったが、まさかこれほどとは思わなかった
ただの水たまりかと思ったら、水田の様な深い泥濘(ぬかるみ)に足を取られ、ゲイターは泥だらけになって、シューズの中まで水が入ってしまった
いくらGORE-TEX®のRaintex FlightにMT703GHを履き、Hyvent Gaiter Midを装備しててもダメな時はダメなのである
6:47 こけの森


つまずき
ここがウワサの『もののけ姫』の舞台?
辻峠で一服、水分と栄養補給したのだが、肝心の太鼓岩をうっかりスルーしてしまった

つまずき
楠川分かれ手前わずか数百メートルの岩場で、コケと泥に足を滑らせ谷へ滑落してしまった!
腰をしこたま打ち膝を擦り、レインパンツは更に泥まみれ、トレッキングシューズの中は水浸しになった
登山道へ戻ったら「はて…俺はどっちへ向かうんだっけ?」…“迷ったら戻れ”は山での鉄則、わかる所まで戻ればいい

つまずき
パックの中が濡れるのを覚悟で地図で現在地を確認し、落ち着くために一服しようとした…タバコも濡れてんじゃん
7:26 三本槍杉

つまずき
へ?同じ名称の杉っていくつもあるのかな?と思って恐る恐る地図を広げて愕然とした

ぇぇええ!しまった、さっき杉の名称を見誤り登山口に戻ってる!しかも遠回りで険しいルートの方で

さっき逆に行きさえしなければ、今頃トロッコの線路を歩き切っていたではないか!

いつも走っている秩父の山々でも、たまに逆ルートを走ると景色が全く異なってしまうので、間違ったルートを行ったのか?と錯覚を起こす場合がある
今日の場合はいくら逆とは言え、朝は真っ暗な中…しかも雨の中を進んで来たので、景色や目印は記憶の片隅にも無かった
7:26 二代大杉

つまずき
今から正規ルートを辿り、縄文杉へ向かったとしたら12時ごろには到着するだろう
今来た道を戻る?でもすれ違ったハイカーとまた会うのはイヤだな
若干晴れてきたが全身ビショ濡れで、足も腰も痛くてこれ以上進む気など全く起きず、つい「もう、いいや…」と口にしてしまった挫折の言葉。
転倒3回、滑落1回、リタイアを考えた事数え切れず…頭の中で米良美一がずーっと歌ってる
縄文杉はまたいつか機会があった時でいいじゃん、明日は島内観光でもしてのほほ~んと過ごしてようかな?そう開き直ったら身も心も楽になった
8:57 再び白谷雲水峡登山口

登山口から町まで12㎞を歩いて下りるつもりでいたら、そこへタイミング良く路線バスが到着し、複雑な思いで下山に至る
町は晴れていて、気持ちの良い爽やかな風が吹いていた
県道沿いのコインランドリーで、汚れた物をここで全部洗濯した
10:19 昼飯

おいしいのだが、気持ち的には非常にマズかった
ヨメさんに挫折した事を電話で話した
「屋久島の神様が『今日は行っちゃダメ』って言ってたんだよ。雨だったんでしょ?滑って転んだんでしょ?それ以上進むなって言ってたんじゃないの?でもね…せっかく九州まで行ったんだから、遊びでも中途半端な思い出なんか作らないで!」と穏やかに喝を入れられた
ヨメさんの言葉で目が覚め、さっきまで明日は遊ぶつもりでいた自分が情けなくて涙が出た
早速タクシー会社にお願いに行った
「あれ?もうお帰りでしたか?」
「いえ実は、挫折しちゃいまして…明日の朝4:30にまたお願いできないかと…」
「いいですよ、たんぽぽさんに泊ってるカバさんですね」顔と名前を覚えられてるし…
「すみません、よろしくお願いします」うっしゃ、頑張ろう!
15:56 宮之浦港


何をのんびりビール飲んでんだ?しかもプレミアムモルツだし…

旅館に戻ってパックの中身を再整理し、地図と押さえるべき個所を頭の中にブチ込んだ
もう今日の様なつまらぬ失敗はしたくない、くだらない思い出なんかいらない、無意味なケガなんかしたくない
夕飯をサクサク済ませ、チャッチャと汗を流し、今夜も早々に床に着くがやたらと汗をかく
部屋にエアコンは付いているが、冷気が嫌いなので使いたくない
網戸から風がまったく入って来ないのに、小さな虫は入り込んできやがる!
500mlの缶ビールを一気飲みして、一服して寝なおした
頭の中はリトライの気持ちでいっぱいで、何故かBGMにダース・ベイダーのマーチが掛かっていた
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4:51 白谷雲水峡登山口
土砂降りの中4時にタクシーへ乗り込み、白谷雲水峡登山口まで乗せていただいた
運転手さん曰く、「こんな天候で行くのなら、かなり気を付けないといけませんよ。1人?初めて?だったらもう少しで明るくなるまで待った方がいいよ、雨も和らぐかもしれないし」と
だがしかし、浮足立っていた私にはそんな忠告は耳に入らなかった
途中の道路に、普通にヤクジカが立っているのには驚いた
4:52 準備はOK
まだ時間が早いせいか天候が悪いせいか、他のハイカーの姿は見られない
MAGLITEを持っていたが、使うならBlack Diamondのヘッドライトの方が便利だった
でも5時半ごろには明るくなるので、使用時間は短いのだが
撮ったのは感動的な風景のハズなのだが、カメラのレンズが雨に当たって画像が非常に悪い
5:56 奉行杉
つまずき
降り続く雨で地図を見るのが面倒だったので、誤って遠回りの原生林コースに入り込んでしまった
しかし余裕を持ってのスタートだったので、こんな想定内の些細なミスでトーンダウンしていても意味は無い、前向きに考えサクサク進もう!
6:25 二代くぐり杉
泣きそうな顔ではない、ホントに泣いているのである
つまずき
余りの土砂降りに気分が滅入ってしまった
あらゆるガイドブックに、「1ヶ月に35日雨が降る」とあったが、まさかこれほどとは思わなかった
ただの水たまりかと思ったら、水田の様な深い泥濘(ぬかるみ)に足を取られ、ゲイターは泥だらけになって、シューズの中まで水が入ってしまった
いくらGORE-TEX®のRaintex FlightにMT703GHを履き、Hyvent Gaiter Midを装備しててもダメな時はダメなのである
6:47 こけの森
つまずき
ここがウワサの『もののけ姫』の舞台?
辻峠で一服、水分と栄養補給したのだが、肝心の太鼓岩をうっかりスルーしてしまった
つまずき
楠川分かれ手前わずか数百メートルの岩場で、コケと泥に足を滑らせ谷へ滑落してしまった!
腰をしこたま打ち膝を擦り、レインパンツは更に泥まみれ、トレッキングシューズの中は水浸しになった
登山道へ戻ったら「はて…俺はどっちへ向かうんだっけ?」…“迷ったら戻れ”は山での鉄則、わかる所まで戻ればいい
つまずき
パックの中が濡れるのを覚悟で地図で現在地を確認し、落ち着くために一服しようとした…タバコも濡れてんじゃん

7:26 三本槍杉
つまずき
へ?同じ名称の杉っていくつもあるのかな?と思って恐る恐る地図を広げて愕然とした
ぇぇええ!しまった、さっき杉の名称を見誤り登山口に戻ってる!しかも遠回りで険しいルートの方で
さっき逆に行きさえしなければ、今頃トロッコの線路を歩き切っていたではないか!
いつも走っている秩父の山々でも、たまに逆ルートを走ると景色が全く異なってしまうので、間違ったルートを行ったのか?と錯覚を起こす場合がある
今日の場合はいくら逆とは言え、朝は真っ暗な中…しかも雨の中を進んで来たので、景色や目印は記憶の片隅にも無かった
7:26 二代大杉
つまずき
今から正規ルートを辿り、縄文杉へ向かったとしたら12時ごろには到着するだろう
今来た道を戻る?でもすれ違ったハイカーとまた会うのはイヤだな
若干晴れてきたが全身ビショ濡れで、足も腰も痛くてこれ以上進む気など全く起きず、つい「もう、いいや…」と口にしてしまった挫折の言葉。
転倒3回、滑落1回、リタイアを考えた事数え切れず…頭の中で米良美一がずーっと歌ってる
縄文杉はまたいつか機会があった時でいいじゃん、明日は島内観光でもしてのほほ~んと過ごしてようかな?そう開き直ったら身も心も楽になった
8:57 再び白谷雲水峡登山口
登山口から町まで12㎞を歩いて下りるつもりでいたら、そこへタイミング良く路線バスが到着し、複雑な思いで下山に至る
町は晴れていて、気持ちの良い爽やかな風が吹いていた
県道沿いのコインランドリーで、汚れた物をここで全部洗濯した
10:19 昼飯
おいしいのだが、気持ち的には非常にマズかった
ヨメさんに挫折した事を電話で話した
「屋久島の神様が『今日は行っちゃダメ』って言ってたんだよ。雨だったんでしょ?滑って転んだんでしょ?それ以上進むなって言ってたんじゃないの?でもね…せっかく九州まで行ったんだから、遊びでも中途半端な思い出なんか作らないで!」と穏やかに喝を入れられた
ヨメさんの言葉で目が覚め、さっきまで明日は遊ぶつもりでいた自分が情けなくて涙が出た
早速タクシー会社にお願いに行った
「あれ?もうお帰りでしたか?」
「いえ実は、挫折しちゃいまして…明日の朝4:30にまたお願いできないかと…」
「いいですよ、たんぽぽさんに泊ってるカバさんですね」顔と名前を覚えられてるし…

「すみません、よろしくお願いします」うっしゃ、頑張ろう!
15:56 宮之浦港
何をのんびりビール飲んでんだ?しかもプレミアムモルツだし…
旅館に戻ってパックの中身を再整理し、地図と押さえるべき個所を頭の中にブチ込んだ
もう今日の様なつまらぬ失敗はしたくない、くだらない思い出なんかいらない、無意味なケガなんかしたくない
夕飯をサクサク済ませ、チャッチャと汗を流し、今夜も早々に床に着くがやたらと汗をかく
部屋にエアコンは付いているが、冷気が嫌いなので使いたくない
網戸から風がまったく入って来ないのに、小さな虫は入り込んできやがる!
500mlの缶ビールを一気飲みして、一服して寝なおした
頭の中はリトライの気持ちでいっぱいで、何故かBGMにダース・ベイダーのマーチが掛かっていた
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